新年のごあいさつ
兵庫県の山中に真言宗常龍寺の廃寺があります。修行の寺として長く栄えたのですが、門徒の減少などの事情で寺は里に下りてました。しかし今も山中の寺跡には樹齢1500年の大きなイチョウの木が取り残されています。真言宗開祖の空海は草木国土悉皆成仏という言葉を残しています。この木を見ているとなんとなくその意味が分かるような気がしてきます。
玉置沖縄知事の勝利に感動しましたが、直後には民意を無視した辺野古の埋め立てが強行されました。暴走した政権は独裁化し民意を無視し続けています。でも誰もが希求する社会は必ず来ます。生命が支え合って生きながらえて命の輪をつなぐかぎり、生命の必然的法則性ががそうさせると思うのです。このイチョウがそれを教えているように思います。
2019年 元旦 岡田 満